フェースは返すのか?返す必要がないのか?
2026年6月2日

スイング理論のうるさ方はフェースターン/ローテーションするスイングは、クロージャーレートRate of Closure(ROC)が多く安定しないなどというかもしれません。
確かにROCが少ない若い選手は現代の方が昔に比べて多いでしょう。フィジカルがフィットしている選手が今の方が多く、道具の進化の影響が大きいからかと思います。特にフェースをシャットに使う選手やフェードヒッターなどは見た目上フェースがインパクトゾーンでフェースが返っていない、もしくは逆にローテーションしてるように見える選手さえいるかもしれません。
アプローチを考えると分かりやすいです。エリートゴルファーはカットに入れる時などフェースを回す感覚はないでしょう。なのでフェースターンしないように見えるクラブの使い方は何も特別なことではありません。
ただL字型の棒を斜めのライ角なりに振る際には、フェースが返ろうとするトルクが必ずかかります。また道具を振る振らないを無しにしても、腕を左右に振る際には、正中線を越えたら入れ替わるのが基本です。
レッスンの現場ではPGAの選手を模倣したり、フェースを真っ直ぐに安定させようとフェースターンを無理に押さえたスイングをして、明らかにゴルフクラブという道具を上手く使えていない人が一定数おられます。そういった方は「シャフト軸に対して発生するトルク」を感じられておらず、フェースを抑え込んでしまいます。
昔から権威のあるレッスン書やプログラムでは、やはりフェースローテーション/アーム(フォアアーム)ローテーションは一丁目一番地であり、そこは道具の基本的な形状が同じである以上、今も昔も変わりません。
またオーソドックスな頭位の上下動が少ない選手、特にスクエアなグリップの選手は現代でも割とROCは多めな選手も多いですよね。
事程左様に、安定したショットを打つため、フェースを返さないように、と安易にレッスンするのはいささかリスクがあります。あくまでシャフト軸線上で回旋したがっているクラブの動きを感じ任せることを学習してもらって初めて、それをコントロールするという段階に進むのが王道ではないでしょうか。